日産のミニバンC26型セレナ、コンパクトカーで人気のZ12型キューブ、働く車の代表NV200に、リコール対象台数48万台超えのリコールが発表されました。
最悪の場合では、車両火災に繋がる非常に重要なリコールです。
リコール内容、対象年式、ディーラーからの連絡について調べましたので解説します。
それでは、スタート!
C26型セレナ、Z12型キューブ、NV200のリコール概要は?
日産C26型セレナ、Z12型キューブ、NV200のリコールの概要です。
- 対象車種:C26型セレナ、Z12型キューブ、NV200バネット、NV200バネットNV200
ミニバンのC26型セレナ、コンパクトカーのZ12型キューブ、商用車で活躍するNV200バネット、NV200の4車種です。個人ユーザーだけではなく、企業が保有する社用車などにもリコールが及びました。
では、車種ごとにリコール対象型式、対象車体番号、対象台数を以下の表にまとめましたので、リコール対象かどうか確認していきましょう。
また、リコール対象かどうかは車検証で確認できます。是非とも、車検証をみながら確認するのをオススメします。
- リコール対象の型式、車体番号、対象台数:C26型セレナの場合
対象型式 | 対象車体番号 | 対象台数 |
DBA-FC26 | FC26-000030~086596 | 81,675台 |
DBA-FNC26 | FNC26-000011~040748 | 30,256台 |
DBA-FPC26 | FPC26-000001~054164 | 4,062台 |
DBA-FNPC26 | FNPC26-000001~050981 | 878台 |
DBA-C26 | C26-000027~087786 | 56,330台 |
DBA-NC26 | NC26-000012~028668 | 21,440台 |
C26型セレナは、現行のC27の1つ前のモデルですね。
標準のC26型セレナやC26型セレナハイウェイスター、C26型セレナライダーなど大半のグレードがリコール対象となっていますね。
リコール対象年式としては、平成22年〜28年式までが対象となっているので、多くのC26型セレナユーザーがリコール対象となっていると思われます。
- リコール対象の型式、車体番号、対象台数:Z12型キューブの場合
対象型式 | 対象車体番号 | 対象台数 |
DBA-Z12 | Z12-000084~219240 | 167,175台 |
DBA-NZ12 | NZ12-005047~053918 | 20,001台 |
現行モデルのZ12型キューブ全てが対象となっていますね。よって、リコール対象台数は型式が少ない割に非常に多く感じます。
リコール対象年式としては、平成20年〜26年式となっています。
- リコール対象の型式、車体番号、対象台数:NV200バネットバンの場合
対象型式 | 対象車体番号 | 対象台数 |
DBF-VM20 | VM20-000007~128785 | 83,673台 |
CBF-VNM20 | VNM20-000006~101264 | 1,263台 |
働く車やタクシーにもなっているNV200バネットバンですが、こちもZ12型キューブやC26型セレナのリコール対象台数に匹敵する台数となっていますね。
リコール対象年式としては、平成21年〜30年式となっています。
- リコール対象の型式、車体番号、対象台数:NV200バネットの場合
対象型式 | 対象車体番号 | 対象台数 |
DBA-M20 | M20-000019~027942 | 15,400台 |
こちらは、乗用車としても販売されているNV200バネットになります。企業ユーザーだけでなく一般ユーザーもリコール対象になるかもしれませんね。
一般ユーザーが所有するC26型セレナ、キューブと、主に企業が保有しているNV200が、リコール対象となりましたが、どんなリコール内容なのか気になりますね。
C26型セレナ、Z12型キューブ、NV200バネットのリコールの不具合の内容とは?
C26型セレナ、Z12型キューブそして、NV200がリコール対象となった、今回の不具合の内容はどんな内容なのでしょうか?
聞いた話では、車両火災の危険性もあると聞きました。
リコールの不具合内容が、非常に気になりますね。
<基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因>
電源分配器の基板において、製造設備の管理が不適切なため、不要な半田が付着した状態で防湿材がコーティングされたものがあり、使用過程においてコーティングに亀裂が発生することがあります。 そのため、高湿環境下において電極間の微細な導通が発生して電極成分が移動し、短絡回路が形成されると、短絡電流の発熱によって、最悪の場合、車両火災に至るおそれがあります。
引用元:日産自動車
電源分配器は、ヒューズボックスの事ですね。今回のリコールの原因としては、エンジンルーム側のヒューズボックスが原因のようですね。
引用元:日産自動車
今回のリコールの不具合は、使用するユーザーの使用環境などに関係なく日産自動車の生産不具合がリコール原因のようですね。これは、ユーザーでは防ぐことは難しいですね。
先日発表された、トヨタシエンタハイブリッドのリコールは大雨が原因でしたが、今回のセレナ、キューブ、NV200のリコールとは原因が違いますね。
C26型セレナ、Z12型キューブ、NV200のリコールの原因となった、不具合内容は分かりました。では、どのようにリコールの不具合改善を行うのでしょうか?気になりますね。
C26型セレナ、Z12型キューブ、NV200のリコールの改善内容は?
C26型セレナ、Z12型キューブ、NV200のリコールの内容は理解できました!どのようにして、リコール改善を行うのでしょうか?
リコールの改善ポイントは、たった1つです。
- 電源分配器を確認し、リコール対象部品を対策部品へ交換する
リコールの原因が、電源分配器(ヒューズボックス)の基盤でしたのでリコール対策された基盤へ交換する改善を行うようですね。
ただ、今回のリコールはC26型セレナ、Z12型キューブ、NV200のリコール対象の型式、車体番号であっても、リコール対象の電源分配器(ヒューズボックス)の基盤が使用されていなければ、リコール対策部品へ交換することはありません。
リコール対象の車体番号だとしても、リコール対象の部品を使用していない場合もあります。
基盤交換ならば、おそらく1時間もかからない作業時間と思われますがリコール対象台数が非常に多いのが気になりますね。
また、リコール対象ユーザーがC26型セレナ、Z12型キューブなどの一般ユーザーだけでなく、NV200バネットは企業ユーザーが多い車種ですので、リコール対象ユーザーには早めにディーラーから連絡があることが望まれますね。
ディーラーからリコール対象ユーザーへ連絡はいつ来るのでしょうか?
C26型セレナ、Z12型キューブ、NV200のリコール対応は、いつディーラーから連絡は来るの?
今回のC26型セレナ、Z12型キューブ、NV200のリコールは、最悪車両火災に繋がる非常に危険なリコール内容ですが、いつ頃ユーザーにディーラーから連絡は来るのでしょうか?
日産ディーラーから2、3日の間にリコール対象ユーザーに連絡が行きます。
ディーラーの整備記録などで、C26型セレナやZ12型キューブなどの型式、車体番号が整備などで記録が残っている新車からのユーザー、中古車のユーザーは間違いなくディーラーから連絡が入ります。
また、中古のC26型セレナ、Z12型キューブ、NV200を購入したオーナーで日産ディーラーで整備したことのないユーザーは以下の2点の対応をオススメします。
- 自分で車検証を確認してリコール対象か確認する
- 日産ディーラーに駆け込んでみる
リコール対象か否かの鍵は、型式と車体番号です。
この2点は、車検証に記載されていますので、自らリコール対象か確認してリコール対象か判断するのも手です。
また、いきなり日産ディーラーに駆け込んで見るのも不安を解消する手段の一つです。
何れにせよ、最悪のケースでは車両火災に繋がる非常に危険なリコールです。一刻も早くリコール改善を行うことが望ましいですね。
まとめ
日産C26型セレナ、Z12型キューブ、NV200に48万台超えリコール!電源分配器って何?ディーラーからは連絡は来るの?
電源分配器は、エンジンルーム右側にあるヒューズボックスの事です。
また、リコール対象のC26型セレナ、Z12型キューブ、NV200については日産ディーラーに整備記録が残っているユーザーは日産ディーラーから連絡が必ずあります。
一方、中古でC26型セレナ、Z12型キューブ、NV200のオーナーになられた方で、日産ディーラーに行った事のない方はディーラーから連絡がありません。車検証でリコール対象か確認するか、日産ディーラーに駆け込む事をオススメします。