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R35GT-Rの乗り心地の変化に感動!究極のアライメント値はコレだった!

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R35GT-Rの乗り心地について、お悩みはありませんか?私もR35GT-Rオーナーになって、気が付きました、スパルタンな乗り心地をなんとかできないものか、と。

R35GT-Rは、2014年モデル以降、特にビッグチェンジを受けた2017年モデルは、初期型オーナーが嫉妬するほど乗り心地が良くなっています。

私の2008年モデルのR35GT-Rも、購入直後はスパルタンな乗り心地でしたので、何とかして乗り心地を良くしたいと思っていました。

今回の記事では、R35GT-Rの「乗り心地」を激変させたい人の悩みを解決すべく「アライメント」に注目して、私のR35GT-Rの乗り心地が激変した体験を紹介します。

それでは、スタート!

アライメントって何?

車のアライメントは、2種類あります。

  • ボディアライメント
  • ホイールアライメント

2種類に分類されます。

1つずつ解説します。

R35GT-Rのボディアライメントとは?

ボディアライメントとは、車の車体構造(プラットフォーム)と外板パネル(ボディ)の歪み具合の事です。また、歪み具合の修正を指す事もあります。

プラットフォームの構成部品は、シャーシ、ステアリング、サスペンション、パワートレイン(エンジン、トランスミッション、デフ)となります。

例えばR34スカイラインは、C35型ローレル、WC34型ステージアとプラットフォームの一部を共用していました。一方、R35GT-Rでは専用化されました。

R35GT-Rのプラットフォームは、専用のPMプラットフォームを使用している。

R35GT-Rのボディアライメントは、生産段階で高精度に生産、管理されています。例えば、リヤのサスペンションサブフレームは、ボディの取り付け点から各サスペンションリンクの取り付け点の位置公差が±0.1mmの精度とも言われています。

高精度ボディだからこそ、事故などで車体が損傷した場合は、R35GT-Rのメンテナンスを行う日産ハイパフォーマンスセンター(通称:NHPC)と相談した上で、必要に応じて認定ボディーショップなどで修理を受ける必要が発生します。

ボディアライメントは、乗り心地に関係なさそうに見えますが、実は大いに関係があります。

何故ならば、地面を捉えているのはタイヤですが、タイヤを支えているのはサスペンションであり、サスペンションを支えるボディやプラットフォームです。

R35GT-Rのような高性能車には、必要なタイヤのグリップ力を支えるボディの強さ、そして精度がなければとても市販車で300km/hを保証できる車にはなりません。

時速300km/hを保証すると言うことは、1秒間に83m進む車体をどれくらいの進路までのずれを許容するかに等しいです。

R35GT-Rの開発では、時速100km/hで進路0.5mのずれを、時速300km/hでも実現できるように開発されたと言われています。

進路のずれは、走行性能だけではなく、高い乗り心地性能がなければ実現できません。R35GT-Rのボディアライメントが整っていない事故車などには、性能保証が付与できない理由は、300km/hの走行性能を保証出来ない為です。

つまりは、時速300km/hを保証するには、ボディアライメントが整える必要があるのです。もちろん、次に解説するホイールアライメントについても高精度が要求されているのは間違いありません。

R35GT-Rのホイールアライメントとは?

ホイールアライメントは、車のホイールの整列具合を意味しています。

ホイールアライメントの要素としては、キャスタ角、キャンバ角、キングピン傾角、トー角の4つになります。車を購入後に調整できる部位は、車によって異なります。

何故、車によって調整できる部位が異なるかと言うと、車毎にサスペンション形式が違うからです。R35GT-Rのサスペンション形式は、フロントがダブルウィッシュボーン、リヤがマルチリンクになっています。

R35GT-Rのサスペンション形式の場合は、3つの項目が調整出来ます。キャスター角、キャンバー角、トー角です。

R35GT-Rのアライメント調整は、キャスター、キャンバー、トー角の3項目!

ホイールアライメントを調整する目的は、ステアリング操作を滑らかにしたり、直進時や旋回時の走行を安定させ乗り心地を良くしたり、タイヤの編摩耗を軽減する目的があります。

私の場合は、実際にR35GT-Rを試乗して購入を決めたのですが、購入前の試乗段階で乗り心地がかなり良くない印象を受けました。

2007年から2013年モデルのR35GT-Rは乗り心地が硬いと言われていましたが、予想通りの硬さでした。一言で言うと、スパルタンな乗り心地です。

なぜ、乗り心地対策がホイールアライメントなのか?

なぜ、乗り心地対策にホイールアライメントなのかの理由は、私自身がアライメント調整で乗り心地が激変した経験があるからです。

確かにタイヤ、ダンパーを交換すれば乗り心地は良くなるかもしれません。また、最新のR35GT-Rに乗り換え出来れば、乗り心地の良いR35GT-Rを手に入れることは容易です。

実はR34の時も乗り心地が悪く、なんとかならないか困っていました。タイヤを交換し車高調整ダンパーを交換し、空気圧、減衰調整、車高と調整出来るところはやり尽くして、最後にアライメントの調整したのですが、あまりの激変ぶりに感動しました。

そんなR34での乗り心地対策の経験を生かして、今回のR35GT-Rも乗り心地対策は最初にアライメントを実施しようと考えていました。

では、アライメントの要素を1つずつ解説します。

乗り心地が良くなるキャンバー角とは?

キャンバーは、R35GT-Rを正面から見た時に、タイヤの上側が車両外側に傾くポジティブキャンバーと車両の内側に傾くネガティブキャンバーの2種類があります。

サーキット走行などでは、乗り心地を犠牲にしても旋回性能を高める目的で、ネガティブキャンバーを設定することが多いです。理由としては、旋回時にタイヤのトレッド面(地面との接地面)を出来るだけ多く接地させたい為です。

地面との接地面が増えれば、当然グリップ力が増します。旋回時にタイヤグリップが最大になるようにキャンバーを設定することで、高い旋回性能を得ることが可能になります。

一方、サーキット以外では基本的に、キャンバーをつけない方向が主流です。この理由は、サーキット以外の一般道路では、旋回より直進している時間が圧倒的に長い為です。

キャンバーをつけてしまうと、どうしてもタイヤの内側もしくは、外側が偏って摩耗してしまう現象が発生します。

乗り心地の観点からも、過大なネガティブキャンバーやポジティブキャンバーは、タイヤの内側もしくは外側が偏摩耗するだけではなく、路面との接触面が少なくなる為に、非常に不安定な乗り心地となります。

R35GT-Rで一般道の乗り心地を重視するなら、キャンバーは出来るだけつけない方が乗り心地が良くなるケースが多いです。

また、キャンバーがついていないおかげでタイヤの編摩耗の発生リスクも下げる事ができ、タイヤ寿命の延長にも寄与します。

乗り心地が良くなるキャスター角とは?

車両の側面から見た時に、前側のキングピン軸(操向軸)の傾きをキャスター角と言います。キャスター角は、操舵輪(フロントタイヤ)にのみしか存在しません。

キャスター角は、特に直進性を保つ為に設定されています。

反面、キャスター角が過小・過大・左右不揃いになると車輪の復元力に問題が生じ、ステアリングの戻りが悪くなったり、旋回時のステアリングホイールを保持するのに大きな力が必要になったり、ステアリングが左右どちらかに流れたりなどの現象が発生します。

R35GT-Rの乗り心地を重視するならば、キャスター角の左右差を出来るだけ小さくすることが最も重要です。

また、キャスター角の大きさに関しては運転者の好みもありますが、一般的にキャスター角を小さくすると機敏な動きになり、逆にキャスター角を大きすると鈍感な動きになります。

R35GT-Rの場合は、約1.7tの重さを感じさせないぐらい機敏な動きをしますので、落ち着いた乗り心地を望むのであれば、キャスター角は大きくした方がいいと思います。

乗り心地が良くなるトー角とは?

車両を上から見た時、進行方向に対しタイヤ前端を内側もしくは、外側に向ける角度をトー角と言います。

また、前輪のトー角をフロントトー角、後輪のトー角をリヤトー角と言い、直進安定性に寄与する角度です。

進行方向に対して、前端を内側に向ける角度を「トーイン」、外側に向ける角度を「トーアウト」と言い、トーインはプラスで、トーアウトはマイナスで表記します。

R35GT-Rの乗り心地を重視するならば、前後共にトーインで設定し直進安定性を向上させるアライメントが良いと思います。

また、リヤタイヤはフロントタイヤに比べて太いサイズを履いていますので、フロントよりリヤのトー角は少なめにして、路面からの抵抗を減らすのも乗り心地が良くなると思います。

逆にトーアウトで設定すると、ハンドル操作に機敏になりドライバーの疲労を助長してしまい、疲れやすい乗り心地となってしまいます。

また、トー角は、前述のキャンバー角、キャスター角以上に運転者に大きな影響を与える為、車検でのアライメント要素として唯一の点検項目となっています。

乗り心地が良くなるホイールアライメントはどこで出来るの?

R35GT-Rのホイールアライメントは、全国44都道府県にある日産ハイパフォーマンスセンター(通称:NHPC)で対応できます。

NHPCでは、測定精度±100”以内を要求するR35GT-Rのアライメントが対応できる、高精度アライメントテスターを保有しています。

また、R35GT-Rが要求する測定誤差を許容できる、アライメントテスターを保有しているタイヤショップ、足回り専門ショップでも対応できます。

一部ですが、乗り心地が良くなるアライメントを対応できるショップを紹介します。

クラフト

愛知を中心に、岐阜・三重・静岡・神奈川・埼玉に15店舗を展開する、タイヤ・ホイールのカスタマイズを専門に取り扱うショップです。

アライメント調整が出来る店舗は、13店舗で対応可能です。もちろん、R35GT-Rのアライメント実績もあります。

http://www.craft-web.co.jp/

ミスタータイヤマン

タイヤメーカーの「ブリジストン」の連結子会社「ブリジストンタイヤジャパン」が展開するブリジストンタイヤ専門のタイヤ専門店です。

もちろん、アライメント調整に加えて、R35GT-Rでは標準採用されている窒素ガスの充填も取扱いがあります。また、R35GT-Rの2010年モデルまでは、ブリジストンのランフラットタイヤを採用していました。

愛知県の場合だと、17/25店舗でアライメント調整が可能です。加えて、「窒素ガス」、「ランフラットタイヤ」の取り扱いは、11/25店舗で対応可能です。

https://www.mr-tireman.jp/

タイヤセレクト/タイヤランド

タイヤメーカーの「ダンロップ」が展開するダンロップタイヤ専門のタイヤ専門店です。

ダンロップタイヤは、R35GT-Rのデビューから純正採用されているランフラットタイヤを供給して頂いているタイヤメーカーです。また、ニスモグレードにも純正タイヤとして採用されています。

店舗展開は、北は北海道、南は沖縄までの全国展開しており、R35GT-Rでポイントとなる「ランフラットタイヤ組換え」、「窒素ガス」、「ホイールアライメント」も対応可能です。

愛知県では、13店舗でアライメント調整が対応可能で、加えて「窒素ガス」対応だと9店舗で対応可能です。

http://shop.dunlop.co.jp/

日産ハイパフォーマンスセンター(NHPC)

R35GT-Rを専門に取り扱う日産自動車のサービス拠点です。日産のサービス拠点ですから、もちろん北は北海道、南は沖縄まで全国をカバーしてくれています。

NHPCには、高精度アライメントテスターや診断機も装備していますので、アライメント調整だけではなく、その他サービス含めてまとめて対応してくれます。

一般の日産ディーラーでは、アライメントテスターを保有していないので、日産ディーラー系でアライメント調整するなら迷わずNHPCへ行きましょう。

http://www.nissan.co.jp/SP/GT-R/NHPC/LIST/

乗り心地が良くなる4輪アライメント専門ショップ

私、個人的にオススメの4輪アライメント専門ショップを紹介します。岐阜県にある、4輪アライメント専門店「ノーティーベア」です。

車種問わず、オールジャンルの車の足回りの悩みを解決してくれます。

店舗名 ノーティーベア
住所 岐阜県羽島郡岐南町平成3丁目147
電話番号 058-248-1033
営業時間 9:00-19:00
定休日 日曜日、第2,4月曜日、レース、イベント日

アメブロでは、日々、バラエティ豊かな車種の作業が発信されています。もちろん、R35GT-Rの経験も豊富です。

岐南町の総合体育館から、北に2分程度車で進んだところにあります。赤っぽい看板が目印です。「ノーティーベア」さんは、私のR34、R35GT-Rともに、足回りの悩みをいつも解決して頂いています。

乗り心地を良くする最も大事なこと

私が、乗り心地が良くする重要なポイントを1つ紹介します。

自分が、気に入る乗り心地を想像すること!

自分自身はどんな乗り心地が、もっとも気に入るのかと言う目標を持つのが最も重要です。

仮に、アライメント調整する時でも自分が改善したいポイントや、目標が曖昧にしか伝える事が出来ない場合、相手に伝わらず得られる結果も当然曖昧になります。

また、R35GT-Rの乗り心地を良くしたいと思うのであれば、多くのクルマに乗り目標となる乗り心地を見つけることが、乗り心地を良くする方法になります。

私自身も多くの車に試乗してきました。特に、日産の新型車やマイナー変更された車両には必ず試乗して乗り心地を確認してきました。

乗り心地が良くなるアライメントの効果は?

結論から言うと、私のR35GT-Rの乗り心地が劇的に良くなりました。アライメント調整前の乗り心地は、大きく2点の不満点がありました。

  • ワンダリングがひどい。
  • 段差の吸収がスムースでない。

アライメント調整後は、ワンダリングがかなり減り、アライメント調整前に対して、感覚的に20%程度まで低減された印象です。

次に、段差の吸収ですが、劇的にスムースになり乗り心地が良くなりました。

アライメント調整前は、道路の継ぎ目などを超える時に、足回りがどこか引っかかったような感じがしました。アライメント調整後は、足まわりの引っかかりがなくスムースに動くようになりました。

更なる乗り心地の改善には、リヤタイヤの変更が必要とのアドバイスをショップより頂きました。

私のR35GT-Rのリヤタイヤは、溝が少ないSタイヤみたくとても硬いタイヤなので、もう少し溝が多めのラジアルタイヤだと乗り心地がさらに良くなるとの事です。

R35GT-Rのリヤタイヤの写真溝がほとんどないトレッドパターンです

リヤタイヤは、トーヨータイヤを使用しています。サーキット向けのタイヤなので仕方がないですね。

乗り心地が激変したアライメント調整値とは?

私のR35GT-Rの乗り心地が、激変したアライメント値の5点を以下にまとめます。

部位 調整後 メーカー基準値
フロントキャンバー 左-1°43’/右-1°46′ -1°37’±10′
リヤキャンバー 左-1°33’/右-1°35′ -1°34’±10′
フロントキャスター 左+6°18’/右+6°15′ +5°34’±20′
フロントトー 左-0°04’/右-0°04′ –0°04’±3′
リヤトー 左-0°02’/右-0°02′  -0°04’±5′

今後のR35GT-Rの乗り心地改善の方策としては、ニスモのデモ車のように2017年モデルの純正ダンパーを使用した、アップデートキットのような設定が出ると期待ししながら、リヤタイヤの変更を最優先で実施したいと思います。

まとめ

R35GT-Rの乗り心地に感動!5つのアライメント数値で激変!のまとめです。

アライメントは、2種類あります。ボディアライメントとホイールアライメントの2種類。購入後に調整出来るのは、ホイールアライメントのみ。

R35GT-Rで事故した場合は、ボディアライメントの狂いが生じている可能性があるので、NHPCと相談した上でボディアライメントの修正を含んで修理をする。

R35GT-Rで調整出来る、ホイールアライメントは5つ。

フロント、リヤのキャンバー、フロント、リヤのトー、最後はフロントキャスターです。

修正したアライメントをベースに、自分の好みの乗り心地を目指して改善を続けて行きましょう。